彩展2025協賛レポート | 地域に根ざした公募展の成長を支援
ひまわり画材との協働
埼玉県新座市のひまわり画材様が主催する公募展「彩展(いろどり展)」に、名村大成堂は協賛メーカーとして参加させていただきました。2022年に第1回が開催されて以来、回を重ねるごとに作品の質が向上し、地域に根ざした素晴らしい公募展へと進化を遂げています。
彩展の理念
彩展のテーマは「彩(いろどり)わたしのあなたの彩を形に」。プロを除く15歳以上の方を対象としたF4号サイズの絵画公募展として、油彩画、水彩画、日本画、アクリル画など、多様な画材による作品を受け入れています。具象・抽象を問わず、作家の自由な表現を尊重する姿勢が、この公募展の特徴です。
第4回彩展の成果
2025年に開催された第4回彩展では、過去最多となる59点の応募がありました。厳正な審査により30作品が入選し、そのうち市長賞1名、彩賞2名、審査員特別賞1名、メーカー賞14名が選出されました。新座市「憩いのギャラリーこもれび」での展示期間中には535名の来場者があり、地域の芸術文化イベントとして定着しつつあることがうかがえます。
アートスクール講師陣による審査
彩展の審査員は、ひまわり画材で指導されているアートスクールの講師陣が務めています。木村まき先生、斎藤忍先生、鈴木伸先生、須永高広先生、藤澤慧梨子先生、村嶋李春先生、山崎雅可先生といった、それぞれの分野で実績を持つ7名の審査員による丁寧な講評は、応募者にとって貴重な学びの機会となっています。
審査員講評から見る作品の質的向上
第4回彩展の全体講評では「見るほどに静かに訴えかけてくる作品たちの存在」が強調されました。市長賞の柴田香織氏「好きだった」は、形にならない人間の感情をじわじわと感じさせる作品として評価され、彩賞の安西富美子氏「希望の祈り」は日本画の揉み紙下地を活かした技法と銀箔の輝きが高く評価されました。また、審査員特別賞の森大樹氏は過去に市長賞を受賞された実力者であり、「アユッタヤーの冒険」では躍動感溢れるアジアの情景が見事に表現されています。
メーカー賞を通じた作家支援
協賛メーカーとして、弊社は「名村大成堂賞」を提供させていただきました。メーカー賞は全部で14点選出され、受賞者の皆様には各メーカーの画材製品が副賞として贈られます。これは、作家の皆様の創作活動を具体的に支援する取り組みであり、筆メーカーとしての使命でもあります。過去には岩野雅代氏が第2回彩展で名村大成堂賞を受賞され、池永康生先生プロデュースの筆を2本お贈りしたこともございました。
選外者への配慮
彩展のもう一つの特徴は、選外となった方々への配慮です。入賞・入選に至らなかった応募者には無料講習券が提供され、次回への挑戦を後押しする仕組みが整えられています。審査員からは「作品中に宝石の原石が秘められている」との言葉が送られ、新たな挑戦を促す温かいメッセージが印象的でした。
ひまわり画材の企画力
ひまわり画材様は新座市を拠点に、多様なアートスクールを運営されています。ドローイング・水彩・油絵教室、こども造形教室、日本画教室、デッサン教室、書道教室など、幅広い分野の講座を展開されており、それぞれの講師陣が審査員として彩展を支えています。この日頃の教育活動が、公募展の質を支える基盤となっていることは間違いありません。
アートスクールとの連動
ひまわり画材様のアートスクールには、須永高広先生のドローイング・水彩・油絵教室、藤澤慧梨子先生の水彩・油絵教室やこども絵画教室、鈴木伸先生の楽しいデッサン教室やオールジャンル絵画教室など、多彩な講座が用意されています。これらの教室で学ぶ生徒の皆様が彩展に応募されるケースも多く、学びの成果を発表する場としても機能しています。
筆メーカーとしての役割
弊社は筆の製造メーカーとして、作家の皆様の創作活動を支える立場にあります。彩展のような地域密着型の公募展に協賛することで、アマチュア作家の皆様が次のステップへ進むきっかけを提供できればと考えています。メーカー賞の副賞として筆をお贈りするのも、新しい画材との出会いが表現の幅を広げる可能性があるからです。
地域文化振興への貢献
彩展は新座市、新座市文化協会、新座市商工会、全日本画材協議会の後援を受けており、地域の文化振興に寄与するイベントとして認知されています。新座市長賞が設けられていることからも、行政と連携した文化事業であることがわかります。地域の画材店が主体となって公募展を運営することで、地域のアーティストコミュニティが活性化し、美術文化が根付いていく様子を実感しています。
公募展の進化
第1回から第4回まで、応募点数は着実に増加しています。第4回では過去最多の59点が集まり、審査員からは「作品の質的向上」が指摘されました。これは、ひまわり画材様の地道な取り組みと、アートスクール講師陣の熱心な指導、そして協賛メーカーや後援団体のサポートが結実した結果です。初回から参加を続けてきた協賛メーカーとして、この成長を間近で見守ることができたことは大きな喜びです。
表彰式と講評会
彩展では展示初日に表彰式が開催され、賞状・賞品授与とともに審査員による作品講評が行われます。受賞者の皆様にとっては、自身の作品が専門家からどのように評価されたかを直接聞ける貴重な機会です。このような丁寧なフィードバックが、作家の成長を促し、次回への意欲を高めています。
今後への期待
彩展は、地域に根ざした公募展のモデルケースとして注目に値します。画材店が中心となり、アートスクールの講師陣が審査を担当し、地域の文化団体と協賛メーカーが支援する。この仕組みが機能することで、作家にとっては身近な発表の場が生まれ、地域にとっては文化的な魅力が高まります。筆選(名村大成堂)は、今後もこのような取り組みに協賛メーカーとして参加し、アマチュア作家の皆様の創作活動を支援してまいります。
おわりに
第4回彩展の成功は、ひまわり画材様の企画力、アートスクール講師陣の献身的な指導、そして応募者の皆様の熱意が結実した結果です。協賛メーカーとして、そして筆メーカーとして、このような地域文化の発展に微力ながら貢献できることを光栄に思います。来年の第5回彩展がさらに充実したものとなることを期待しております。
追加部分:イベント情報
イベント情報
イベント名: 第4回 彩展(いろどり展)
主催: 彩実行委員会
協力: ひまわり画材
後援: 新座市・新座市文化協会・新座市商工会・全日本画材協議会
募集期間: 2025年9月1日(月)~9月7日(日) 10:00~20:00
作品受付: ひまわり画材店頭にて(配送不可)
展示期間: 2025年9月29日(月)~10月6日(日) 10:00~17:00
※9月29日 14:00開場
※10月5日 16:00終了
会場: 新座市 憩いのギャラリーこもれび ギャラリー1
住所: 埼玉県新座市野火止6-2-19付近(新座市役所第2庁舎隣接)
表彰式: 2025年9月29日(月) 15:00~
※賞状・賞品授与及び作品講評
応募資格: プロを除く、15歳以上の方
応募作品: 未発表の絵画(平面作品)
- サイズ: F4号[333×242mm]
- 画材: 自由(具象・抽象問わず)
- 額装: 箱・紐付き、額巾10cm以内、ガラス不可
- 写真、コラージュ、パソコン出力、手作り額は不可
出品料: 2,000円
賞:
- 市長賞 1点
- 彩賞 2点
- 審査員特別賞 1点
- メーカー賞 14点
- 入選 12点
※各賞に賞品が贈られます
※選外者には無料講習券を進呈
審査員(50音順):
木村まき、斎藤忍、鈴木伸、須永高広、藤澤慧梨子、村嶋李春、山崎雅可
協賛メーカー(メーカー賞提供):
株式会社名村大成堂 ほか14社
問い合わせ先:
有限会社ひまわり画材内 彩事務局
住所: 〒352-0011 埼玉県新座市野火止6-2-19
TEL: 048-480-5747 / 080-3454-8479
E-mail: art@himawari-gazai.com
営業時間: 10:00~20:00
アクセス:
- JR武蔵野線 新座駅下車 徒歩5分
- 西武池袋線 ひばりヶ丘駅からバス
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