木枠寸法表に『SM』というサイズが書かれています。
コレ、読み方わかりますか?
これは “エスエム” とは読みません。
SMと書いて…一般的に “サムホール” と読みます。略して “サム” とも言います。
大きさは…F1ともF2とも違う、なんだか半端な大きさです。しかも、少し細長いです。
あ、“読みます” って言ったけど…実はそうじゃないんですねぇ。
この寸法の本来の名称は『サムホール判』です。
“号” では呼びません。 “判” です。 “判” !
この “サムホール判” を略して『サムホール』とか『サム』って呼び習わしていて、やがて寸法表などに記載する際に『カタカナ5文字じゃ他の号数とバランスが取れないなぁ。記号2文字で行こうよ』ということになり “SM” というアルファベットが当てられた…。
つまり “SM” とは…完全な『当て字』です。
本来なら、木枠寸法表や木枠の裏には『サムホール』って…正式名称で書くべきなんですよ。当て字なんか使わずに…。
当て字のアルファベットを見ただけじゃ伝わらない、ちゃんとした『意味』が有るんですから!
みなさん、『サムホール』の意味…わかります?
『サムホール』って、“親指の穴” って意味ですよ。
だからスペルはSから始まりません。
みなさん、正しいスペル…わかりますよね?
そう、『thumb hole』 ですよ。
ほ~ら、Sなんか使ってないでしょ?
だから正しく略すんだったら『TH』ですよね?
でも、“TH” と書くより “SM” と書いてある方が自然と『サム』って読めちゃいますんで、今では当たり前にSMと書かれています。
木枠の裏の焼き印 (あるいはハンコ) もSMとなっています。
なんでこの寸法は『○○号』っていう風に数字ではなく、『親指の穴』なんていう…変な名前が付いちゃったんでしょうか?
ちょっと物知りそうな人はこう説明します。
『サムは小さいキャンバスだからね。小さいよ~っていう意味なんだよ。つまり、親指でチョコンとあけた穴くらいの小ささっていうことかな。まあ…シャレなんだよね。ほら、外国人ってそういうシャレ言うじゃん? アメリカンジョークっていうかさぁ…』
はい、この人も大嘘つきです!
まず、アメリカはおろか、ヨーロッパにも『サムホール』という木枠寸法はありません ‼
だから外国人はそういうシャレやジョークは言いたくても言えません ‼
しかも、サムホールより小さい『0号』という寸法が存在しますから、サムホールだけが特に小さい…っていうわけでもありません ‼
それに、どう見たって『指でチョコンとあけた穴』よりははるかにデカイんですから、キャンバスの大きさの “たとえ” として『親指であけた穴のハナシ』を持って来るのは間違ってます。
このサムホール判、実は日本独自のサイズなんです。
けっこう昔から存在してます。
なんでこんな『謎の呼び方』『謎の寸法』が存在するのでしょうか?
そもそも、『サムホール (親指の穴) 』って何の事だかわかりますか?
次回へ続く。
おそらく次回が最終回 (の予定) 。
【第59回終わり】













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