キャンバスタックスのハナシ
3ダースが知らない間に販売終了になってしまったキャンバスタックス…。
現在出回っている釘は、すべて代替品。
“普通の釘の…短いヤツ” です。
大きな作品を描く画家から依頼を受け、毎年手張りでキャンバスを張っている3ダースには…キャンバスタックスが手に入らないということは死活問題であります。
釘の分別も出来ずにキャンバスを手張りしている美術部のヒト達にはわからないでしょうが、キャンバスタックスと “普通の釘の短いヤツ” は天と地ほどの差があります。
雲泥の差です。月とスッポンです。
手張りで使う “本物の” キャンバスタックスは、釘の頭が『いびつな楕円形』。そして頭の厚みはけっこうあります。
(実測値…最大厚の部分で1.1㎜)
胴の部分は…釘というより “クサビのような形” なので、軽い力で打ち込めて…抜く時も抜きやすい。
さらに…先端は異常なほど尖っています。
これはトンカチで打ち込む際に、キャンバスタックスに指を添えなくて良いように…ってことなのでしょう。
タックスは先端をちょっと刺すだけで簡単に “突っ立ってくれる” んです。わざわざ指とかで支える必要はありません。
キャンバスタックスの廃番後、代替品として売られている “普通の釘の短いヤツ” の頭は『まん丸』です。
頭の厚みも『極薄』。
(実測値…0.6㎜)
頭の厚みが薄いと、メチャメチャ抜きづらいんですよ。釘抜きなりマイナスドライバーなりが釘の頭に簡単に引っ掛かってくれませんからね。
って言うか、そもそもコレ…抜くことを想定していない釘なんです。
機械製の張りキャンを作る工場で、『釘打ち機』に装填するために使ってる釘なんですから…。
また、ご丁寧に…釘の胴体には “抜け防止の横スジ” が付けてあります。
これじゃあなおのこと、簡単には抜けませんよ!

しかも、代替品の釘はすっごく硬いんです!
キャンバスタックスとは比べものにならないくらい硬いんです。
“本物の” キャンバスタックスなら、仮に斜めに木枠に刺さってしまっても釘本体が軟らかいので、頭はなんとか平らに収まるんですよ…、うまいこと。
でも、めちゃめちゃ硬い代替品の釘は…斜めに刺さったらもう最後。
頭も斜めのまま布と木枠とに突き刺さります。
極薄の円盤状の頭が斜めに布に刺さるわけですから、布を簡単に切り裂いて突き破り…布に半円形の穴を開けてしまいます。こうなると、もはや釘で布を固定することなんかできません。
こんなに使いづらい代替品なんかじゃなく、本物のキャンバスタックスを…自分で使う分だけでも確保しておくべきでした。
でも、問屋さんからの廃番FAXを見ていなかった3ダースが悪いんです。仕方ありません。
3月1日にキャンバスタックスの廃番を知ってから2日間、ダメモトでネット上で通販をやっている画材店をけっこうな数調べ…『旧タイプのキャンバスタックスを探してるんですが、有りますか?』と尋ねて回りました。

なので、3ダースが個人で買い集めた旧タイプの『本物のキャンバスタックス』をメルマガ読者の先生方に放出いたします。
早いもん勝ちです。
100g入りのパックです。
(約270~280本入り)
お値段は100g入り1個で240円とさせていただきます。これは廃盤直前の税抜き本体定価です。
実際は…通販で買い集めたため、送料やら消費税やら支払い手数料などがけっこう余計にかかりましたが…それらはすべて3ダース個人が負担いたします。
また、ウチの店の商品をお売りするのではないので納品書は発行出来ません。(領収書は書きます)
とりあえず、このメルマガ到着から1週間…ご注文を受け付けます。
メールでご注文ください。
電話やFAXではお受けできません。
ご注文の締め切りは来週(木)の正午です。
一応、数量制限を設けさせていただきます。
1校5個までです。
これが、みなさんがキャンバスタックスを買える最後のチャンスかと思います。
このチャンスを逃すと、代替品しか買えないと思います。
万一注文多数で3ダースの手持ちのキャンバスタックスが終了してしまったら、メールの到着時間が早い読者様を優先いたします。
でもまあ、おそらく1週間でこちらの手持ち分がすべて捌けるとは思えませんから、余った分はまた次の1週間…ご注文を受け付けます。
※この記事は2023年の為すでに終了していますm(__)m
【第41回終わり】