第3話_紙を作る機械のハナシ

それでは、3ダースさんから来たメルマガ「画材沼-知識の確認-」を
皆様にシェアーしたいと思います。

第2話「25年前の出来事_木炭紙事件」の実体験で
ある美術教員さんの認識のズレを話してくれましたがこの話は色々な業界でも
ある話だと思います。

第3話の内容は、更に沼にハマって頂く内容となっております。
紙という題材でここまで奥深く語ってくれる3ダースさんは本当に画材屋さんなのだろうか?
という疑問すら持てる内容となっております。

繰り返しますが「画材沼-知識の確認-」は、3ダースさんを理解している方
のみのメルマガの為、一般向けではありません。
その辺りを理解して頂いた方のみ読んで頂き知識を深めていただけたら幸いです。

それでは、第3話『紙を作る機械』を始めます(笑)

第3話_紙を作る機械のハナシ

紙を作る機械って
テレビやYouTubeとかで見たことありますか?

3ダース
デッカイですよ!

抄紙機(しょうしき)
っていうんですけどね。

だいたい
8mとか、最新鋭で最大級のは12~13mくらいある
って聞いたかな。

 

このように美術の先生達に言うと、

美術教員
え、そんなもんなの?思ったほどじゃないじゃん

 

って、ほとんどの先生は言いますわ。

ええ、そう言わせるためにわざと…
単に8mとか12~13mって言ってるんです。
3ダース、イジワルですねぇ👿

3ダース

あの~先生、長さのハナシじゃなく、
“幅”が!…ですからね!8mとか12mとかの
“幅”の紙が延々つながって出てくるんですよ。

ちなみに抄紙機自体の長さは…

だいたい250m近くあります!

 

ここまで言うと、先生方はみんなビックリします。

これが抄紙機っていうモノです。

つまり、機械がそのまま工場…と言うか、工場全体が機械っていうか…。
※実際の製紙工場には、たった1台ではなく…何台もの抄紙機が稼働しています。

その紙の出てくるスヒード、最速で時速100キロですから!

もう、みなさん絶句ですよ。
でもこれ、マジな話。

時速100㎞で出てきた紙は高速で巻き取られ、次々に巨大なロールが巻き上がります。

この抄紙機で、いろんな種類の紙が作れるんです。

まあ、最高速の時速100㎞で機械を回すのは…だいたいが新聞用紙を作る時だけらしいです。
新聞用紙は紙自体が薄く、とても引っ張りに強いパルプを使ってるようですので…。

抄紙機は24時間休みなく稼働します。

例えばある紙を作っていて、次に別な種類の紙を作るスケジュールだとします。
普通の感覚だと、機械を止めますよね?

抄紙機は止めません!

一度止めちゃうと、再起動させるのにものすごく手間がかかるそうです。
前の紙の原料が少なくなってきた頃に、次の紙の原料を抄紙機に投入!
すると、2種類が混ざった紙が出来てきます。
やがて、純粋な“次の紙”が出てくるようになりますから、そこからが“次の紙”の生産開始です。

その間に出てきてた“混ざった紙”は廃棄…
というか古紙としてリサイクルされます。

3ダース
これが、
現代の紙の作り方なんです
想像も出来なかったでしょ?

 

紙から学ぶ “常識人” になろう!

ちなみに、美術で使われる画用紙や水彩紙などは、
紙の表面に凹凸をつけたりする大事な工程があるため、
巨大で超高速な抄紙機ではなく、小振りな抄紙機で…だいぶ低速で作っているらしいです。

美大や芸大で“素材”として紙をとことん研究してみたり、
勉強を兼ねたアルバイトで製紙工場とか紙問屋で働いてみたり、
卒業後に商業デザインの方面でプロになって活動してるような
美大や芸大卒の人なら…

“書くため専用や描くため専用の紙”

以外に膨大な種類と量の『印刷用の紙』

が存在するっていう事実を実感できてるでしょうが、
普通に美術の先生になっちゃった人に…
これらのことをイメージするのは、ちょっと難しいかもしれません。

我々が気付かない所で大量に紙が作られ、大量に消費され、
廃棄された紙の一部はリサイクルされ、
また大量に紙が作られているんです!

24時間動き続ける抄紙機から時速100キロの速さで、
幅が8mとか12mとかの紙が延々と作り出されているんです。

全国に何社もの製紙会社があり、
その1社が何ヶ所にも工場を持ち、
工場には何台もの抄紙機が動いてるんです。
※現在、約80社・約150ヶ所の工場・400台以上の抄紙機が存在するようです。

紙を消費する人や消費する企業が無ければ、
いつしか日本中が紙に埋め尽くされてしまうでしょう。

作られるスピードに見合うだけの消費があるから、
こんな大量に紙を作っているんです。

この中で…美術の授業で使うケント紙や画用紙は、微々たる量でしかないんですよ。

3ダース
実は、ケント紙の方は名刺などの印刷用としてけっこう使われてます。
印刷工場に運ばれるケント紙に対して、
美術用紙専門の紙問屋に運ばれるケント紙が、“微々たる量”なのです。

あ、もう少しわかりやすい例を見つけました。

日本製紙連合会によると…
『日本の国民一人あたりが1年間に使う紙の量は約178㎏(2020年)』だそうです。

これ、実際には国民一人一人がこれだけ

“買って使って捨てている”って意味じゃないんですよ。
生産された紙の総量を人口で割ったらこれくらいになった…
ってこと。

消費者の手元まで来ないで…企業や工場で消費される紙も大量にあるわけだし、
中には使われずに廃棄されるものもあるわけです。

それに、いわゆる普通紙だけでなく…
商品パッケージや梱包資材に使われる板紙(ボール紙や段ボール)や
衛生用紙も含まれた“紙の総量”を…
人口で割り算してるんです。

でも、その“生産された紙の国民一人あたりの量”である『約178㎏』に対して…

“自分達が1年間に書いたり描いたりした紙”
の重量を比べてみてくださいよ。

どれだけ、『書くため専用や描くため専用の紙』が、

紙全体から見たら微々たるものか…が、
おわかりいただけるでしょう。

3ダース
美術の世界では、そういう“特殊な紙”ばっかり使っているんだ…
という意識を持っていただければ、
周りから“常識人”として見てもらえると思います。

【第3回終わり】

参考:紙をめぐる話|紙の生まれる風景|コルデノンス|株式会社 竹尾

参考:どうやって、紙切れの根本原因を早く簡単に見つけるか?Procemex Oy Ltd

参考:紙ができるまで|株式会社ミューズ|抄紙機の説明

 

 

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