デザイン編 総合画材問屋が説明する画材とは?

絵を描くときになどによく使われるポスターカラーですが、皆さんはポスターカラーをご存知でしょうか?

中学校時代使っていた方とか逆にマーカータイプのポスカを知っているとか色々な方がおらっしゃると思います。

お任せください!

今回の「デザイン編」では、中学校美術で一番使われているデザインセットの絵具

「ポスターカラー」を中心に説明をしていきます。

愛着者が多いポスターカラーですので、特徴を知り、使い方をよりマスターして頂くために

また、後半ではその他のデザイン道具メーカーのリンク集にしておきます。

ご参考にしてくださいね。

 

1.ポスターカラーとは?

 

1-1.ポスターカラー解説

ポスターカラーを一度も使ったことがない、という人は今では少ないのではないでしょうか?

何故なら中学生の頃ポスターカラーセットを購入したことがあると思います。

そんなポスターカラーですが、どんな特徴があったか覚えていますか?

そんなポスターカラーですが使い勝手の良い水彩絵具と同じ感覚なんですがちょっと違った特徴があります。

 

1-2.ポスターカラーの特徴

ポスターカラーの大きな特徴の一つに「仕上がりがムラなく、マットであること」がまず言えます。

こればポスターカラーの最も大きな特徴でしょう。

広い面でも筆ムラがなく、ベルベットのように綺麗に発色します。

またニゴリのない鮮やかな発色やにじみがないのも特徴としてあげられます。

乾燥した濃いカラーの上にホワイトや淡色を重ねても、下のポスターカラーがにじむことはないのです。

多い尽くす力に優れており、絵の具で描いたところにポスターカラーを重ねるとポスターカラーのみの色となります。

ポスターカラーは慣れるまでは使い方が難しい、色をどう薄めれば良いか

分からないという人も多いですが、ポスターカラーの使い勝手をよく知っている人は

ポスターカラーを愛用し続けます。

 

水分量を増やしても不透明さは失われず、広い面でもムラなく塗れる点ではガッシュと同様であるが

安価な顔料や、バインダー(固着材)として比較的安価なデキストリンなどが使われているため低価格で、

学校の美術教育やアニメーション製作など大量に使う場面に適している。

参考:ウィキペディア

 

 

1-3.あまり薄めるな!

ポスターカラー=不透明水彩の一種

絵具の性質上重ね塗りをすることで迫力のあるくっきりとした作風があります。

その為、ポスターカラーはあまり薄めないほうが良いのです。

筆運びがスムーズになるギリギリ程度がちょうど良い濃さと言えます。

塗る時は塗る面を丸筆で縁取ってから中を塗っていくと失敗が少なくて済みます。

乾かないうちに一面を塗りつくすのがムラなく綺麗に仕上げるコツなのです。

 

1-4.ポスターカラーはペンキに似ている!

ポスターカラーはペンキに似ている感じがします。

一定のカラーを同じトーンで塗ることができるので、少しペンキに似ているところがあります。

濃淡をポスターカラーでつける場合は、基本の色にしろ、黄色を加えると基本の色より明るくなったり、

黒、紺を加えると暗くなりますが、加える色は一色のほうが良いでしょう。

あまり色を加えすぎるとポスターカラーの場合、にごってしまうのです。

ポスターカラーを塗る際のポイントとして、大きな面は大きな筆で、

小さな面は小さな筆で描くことが必須です。

乾く前にはムラになっているように見えますが、

乾くと綺麗にムラなく仕上がっているのがポスターカラーの特徴です。

乾くまですぐに結果が分からないけど、ポスターカラーは安定したカラーで発色してくれますから、

初めてデザインの勉強をする教材に採択される理由はそこにあります。

 

1-5.よくある話だから注意してください!

アクリル絵具のように速乾性と乾くと耐水性という事はありませんが

ポスターカラーも洋服についてしまうと、洗濯のみではなかなか落ちません。

実際に制服にポスターカラーがついてしまい、落ちなくなったと嘆く学生さんは少なくありません。

洗剤に溶かしたお湯でつけ置きするなどの処置が必要ですので、出来るようでしたらエプロンをする

事を推奨致します。

また、知らないうちに靴についている場合が多いので、ご注意を!

 

1-6.透明感のある絵は無理ですよ!

ポスターカラーの場合、不透明なので透明感がある絵を描くのは難しいです。

初心者の方がやってしまいがちな失敗は、透明感を出そうといろんな色を合わせてしまうことです。

透明感を出したいからといって薄く塗っても、ポスターカラーの性質上無理なので

しっかりとポスターカラーの特徴を頭に入れたうえで、使いこなしていきましょう。

 

1-7.ポスターカラーのデメリット

ポスターカラーは発色が良い事が特徴ではありますがこのことが欠点という見方もあります。

ポスターカラーが何故発色が良いかと言いますと

鮮やかな染料を色を持たない顔料に染め付けてあるからです。

こうした顔料をレーキ顔料と呼びます。染料の色が飛んでしまえば残るのは色を持たない顔料(体質顔料)だけですから、

ポスターカラーは褪色しやすいのです。(紫外線に極端に弱い)

余談ですがガッシュがポスターカラーよりは褪色し難い理由は、

ガッシュは顔料粒子そのものを大きくすることで乱反射を起こしたり、

メディウム分を減らしたりして不透明な絵具にしています。

直ぐに飛んでしまう染料と異なり顔料の耐光性は色に寄る程度の違いこそあってもかなり良いので褪色し難いのです。

 

1-8.ポスターカラーとガッシュの違い!

1-7で説明したように違いの見分け方は大きく分けて2つあります。

  • 顔料か染料(合成染料)
  • バインダー(固着材)がアラビアガムか安価なデキストリン

以上、ちょっとした雑学ですね~

ご参考にしてみてください。

 

2.代表的な絵具メーカー紹介

私個人が思う日本を代表する絵具メーカーを紹介致します。

両社とも美術教材シェアが高く素晴らしい絵具メーカーなので推奨いたします。

 

2-1.ターナーポスターカラー

「この絵の具は、ターナーのスピリットを知っている。」 というくらい

数多くの方が使用しています。(ちょっと言いすぎかも?)

この定評を支えるのは、あざやかな色そのものだという見方があります。

もちろん、それは正しいのですがその裏にある、地道でたゆみない成分研究や、

高精度な品質管理にこそ、 ターナースピリットが息づいているそうです。

分光光度計や専用コンピュー タを駆使しもっともポピュラーな絵具だけに、

とてもきちんとつくられています。

修正マンセル色票系にもとづき、

色相(H)明度(V)彩度(C)

三つの角度から記号と数字で色を表示しています。

この色票環を用いれば、経験やカンに頼らず理論だてて配色をしたり、

デザイン実習ではより効果的な混色もおこなえます。

一方では、新しい絵具をクリエイトし、 一方ではがんこなまでに品質にこだわる。

ターナーが、その実績と信頼を築き上げたポスターカラーというのがこの絵具のキャッチフレーズ

だそうです。

 

2-2.ネオカラー

描く、吊る、貼る。

全30色の短期屋外用絵具、専用懸垂幕と屋内用粘着シートをそろえ、3つの技法で表現の幅をさらに広げるネオカラーシリーズ。

ディスプレイをはじめ、イベント、POP広告、舞台装飾、屋外看板などプロフェッショナルの自由な色彩表現をサポートします。

また学園祭や模擬店などの教育の現場でも活躍している絵具です。

 

2-3.イベントカラー

学校行事などに最適、そのまま描けて子どもたちにも手軽で安全。

そのまま描けるので大きな画面もスピーディに仕上がる短期イベント用絵具です。

いろいろな素材に使え、牛乳パックやペットボトル、粘土など身近なものでの作品づくりも簡単きれい。

保育園や幼稚園、学校、子供会、PTAなどのイベントはもちろん、立て看板やポスター、

ディスプレイ、舞台装飾、立体造形にも適しています。

屋外で映えるビビッドなカラーバリエーションもあるので学園祭で大活躍な絵具です。

 

2-4.ニッカーポスターカラー

あざやかな色、さえた色が特徴です。

均一な微粒子に練り上げてますので、 絵具ののびは抜群です。

また、瓶入りのポスターカラーはあの有名なジプリでも使われているようで

背景制作をしているデザイン事務所の方々のシェアはかなりのものです。

中学校美術教材でもこだわりのある方々から指定も多く品質ではナンバーワンだと思います。

 

2-5.デザイナースカラー

最高級顔料を使用していますので、黒味がありません。

その為発色力があざやかでにごりのない美しい色です。

グラフィックデザイン、絵画、店頭装飾、手工芸品、版画、その他一般デザインに使用します。

最高級のポスターカラーと思っていただければよいです。

 

2-6.マーブリング

ニッカーのマーブリング・デコは、とっても簡単にマーブル模様描けるマーブリングキットです!

マーブリングには、ヨーロッパタイプと水(墨流し)タイプがあります。

ニッカーのマーブリングはヨーロッパタイプになります。

ヨーロッパ式は専用の水溶液を使用することで、模様が維持し、手軽に美しく仕上げることができます。

最大の特徴は立体素材に出来る点が素晴らしいです。

 

3.その他のデザイン材料

ここでは絵具以外のデザイン材料を紹介していきます。

基本メーカーリンクを付けてありますのでご確認ください。

 

3-1.中川ケミカル

3-2.アスペン・クリエイティブカラー

3-3.マービー・1100シリーズ

3-4.サクラクレパス・ピグマペン

3-5.ロットリング

3-6.ステッドラー

3-7.チャコペーパー

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3-8.デリーター

DELETER

3-9.文房堂

3-10.日本色研

日本色研事業株式会社

3-11.DIC

「DICカラーガイド」第20版 6月1日発売

3-12.桂屋

桂屋ファイングッズ(株)

3-13.エアテックス

3-14.3M

3-15.ミツワ(福岡工業株式会社)

福岡工業 HP ヘッダ.jpg

3-16.アレックス(はさみ)

3-17.NT(カッターナイフ)

3-18.フィルムルックス(製本)

3-19.ウチダ

製品カタログ

3-20.開明

「開明 ロゴ」の画像検索結果

3-21.パイロット

「パイロット 製図用インキ ロゴ」の画像検索結果

4.まとめ

いかがだったでしょうか?

基本前半のポスターカラーの解説がうまく伝わっていれば幸いです。

なぜなら「筆選」というだけあって筆が絡む商材の説明に趣をおいてます。

最後にいつものように復習を兼ねておすすめのデザイン筆を紹介致します。

学生の頃良い筆と出会えていれば幸いですが中学校のセットの現状は

絵具メーカーが仕入れてきた筆セットが中心であります。

この記事がきっかけで絵具セットとはいえ筆は

きちっと筆メーカーの筆を使いましょう。

この記事が皆様のお助けになっていれば幸いです。

〇おすすめの筆7選

茶軸イタチ面相

イタチ面相の習作用として広く使われている筆

中国産イタチ毛を使用、安価のわりに描き味がよく、学校教材用としては最高です。

イタチ面相

軟らかめの線描き・細描筆

日本産イタチ毛を主材に造られています。一般的な面相筆として、最も広く愛用され学校教材として、近年特に注目されています。

特選テンモウ面相

コリンスキーセーブルの最高級面相筆

コリンスキーセーブルを当社の技術を駆使して造りあげた面相筆で、本格的な味付けはプロ向きの製品です。穂先は用途に応じて長さを自由に調節出来ます。

SGナイロン丸ゴジック

樹脂系絵具に向いたナイロン製のゴシック筆

良質な茶ナイロン毛のゴシック筆です。まとまりが良く丈夫で、レタリング、アニメ、マンガ等、特に樹脂絵具に向いています。

A白桂

軟らかいネコ毛が細部の彩色に適している筆

白玉毛(白猫毛)を主材に造られています。穂先は微妙で、独特な感覚が特徴です。版下、細字用としては最適品と云えるでしょう。

SNP

馬とイタチの混毛で含みの良い平筆

イタチ毛と馬の混毛により、平筆としての味付けがなされ、含みがよくてキレのなめらかな平筆として多く使われています。

HBP

羊毛の最も一般的な平筆でデザイン学校で幅広く使用されている筆

平筆の中では最も多く使われています。含み、キレ共に抜群でまとまりも良く、多くのデザイン系学校でも選定されています。

 

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