洋紙・ブック編 総合画材問屋が説明する画材とは?

絵を描く人に一番こだわってもらいたいのは「筆」ですが

一番悩むのは「紙」だと思います。

「紙」の選定は本当に難しく少しの厚み・ちょっとした材質の違い・表面の凹凸の具合等で、

作品の表現や雰囲気をガラッと変えるだけの要素を最も含んでいる道具です。

お任せください!

今回は「洋紙・ブックを選ぶうえで知っておかなければならない事」を記事にしました。

特に最近人気のある「水彩画」をやっている方には読んでもらいたいです。

洋紙・ブックの基本を知り画材屋さんに行った時「何でこんなにブックの種類があるのだろう?」

という疑問も少しは解消されると思います。

この記事が皆様のお助け指標になれているようでしたら幸いです。

1.紙の知っておきたい知識

ここでは紙が出来るまでの基本的な知識を深めていきたいと思います。

画材業界代表格であるミューズさんのホームページに詳しく書いてあるので

ポイントをチョイスしながら解説していきます。

 

1-1.紙が出来るまで!

紙の抄造方法は、「手漉法」と「機械漉法」の2種類に分類されます。

また機械漉法では、2種類の機械が使われおります。

ミューズホームページで「紙ラボ・紙ができるまで」で詳しく抄造方法と、機械抄紙機について説明されておりますので

リンクを張っときます。

ご参考にしてみてくださいね。

参考:「紙ラボ・紙ができるまで」

 

1-2.紙の厚さと重さ(kg・g/㎡)について

紙の厚さは重さで表示され、表示方法は2種類あります。

このことについてもミューズホームページ「紙ラボ・紙の厚さ」で詳しく解説されております。

リンクを張っときますのでご参考にしてみてくださいね。

参考:「紙ラボ・紙の厚さ」

補足ですが水彩紙に限らず、紙を選ぶ重要ポイントになるのが「紙の厚み」です。

紙の厚みは、厚口・薄口などで表現されることもありますが、一番わかりやすいのは、グラム表記です。

日本で一番人気のあるミューズホワイトワトソン水彩紙の厚みを表す表記は、〇〇〇gなどで表します。

このグラム表示で紙の厚みを判断する場合、単純に重量の重い方が紙が厚いと考えてください。

水彩画で使用する場合、重ね塗りをほぼしないのであれば190g程度の重さ、

塗り込みをたくさんする・ぼかし表現をしっかりとしたいという時は厚めの300gを選ぶのがベストチョイスです。

また、作品を長期保存したい場合には、紙は厚めのものを選んだ方が良いとされています。

 

1-3.紙の原料

植物を原料として処理し、その構成している繊維を集めたものをパルプと言います。

  • 針葉樹や広葉樹を原料にした「木材パルプ」(ウッドパルプ)は主に画用紙や水彩紙に使用されます。
  • 綿の実に付着する短毛(コットン)を使用した「リンターパルプ」は主に水彩紙や版画用紙に使用されます。
  • 麻を原料にした「リネンパルプ」、古くから和紙の原料として「楮・三椏・雁皮パルプ」があります。

その他にアオイ科の一年草で、東南アジアや中国、アフリカ、カリブ海沿岸、米国南部などで栽培されている「ケナフ」、

サトウキビから砂糖をとったカスの堅い部分を使用した「バガス」、

イネ科で繊維が比較的短い「竹」などがあります。

最近は非木材パルプ商品は無くなりつつあります。

現在、市販されている水彩紙は、全て同じ原料・素材で作られているわけではありませんが

紙の材質の知識があると表現しやすい技法も変わってくることがあるので理解を深めましょう!

 

2.紙の種類と特徴

紙は多くの種類があります。ここでは大きく分けてイラストレーションで使われることが多い

5種類の紙の特徴を紹介します。

 

2-1.水彩紙

絵具で描くのにもっとも適した紙です。コットン配合のものとウッドパルプ配合のものがあり、

向いている技法が各々ありますのでにじみ・ぼかし方が紙により異なるのが特徴と言えます。

現在最も需要がある紙なので色々吟味して下さい。

①コットン配合

コットンは一般的なウッドパルプよりも繊維が長くて太く、より丈夫で風合いのよい紙が抄ける。

保水性が良いため、にじみ・ぼかし、リフティング表現も余裕をもってコントロール出来るのが特徴です。

高級水彩紙のほとんどがコットン100%です。

代表的な商品

②ウッドパルプ配合

ウッドパルプの水彩紙は一般的に乾燥が速く、にじみ・ぼかしなどの技法は手早く行う必要がある。

重ね塗りや淡彩画のような軽いタッチを活かした表現に向いているのが特徴です。

代表的な商品

タッチⅡ

③コットン高配合

現在日本の水彩紙をリードしている紙「ワトソンシリーズ」がこれにあたります。

パルプ+コットン高配合

特に水彩絵具の発色が良い紙で保水性も高く、ぼかし・にじみ・バックラン・リフティングなどの表現性にすぐれています。

表面強度が高く、マスキング耐性を持ちます。

また、パステルではコットンの弾力性で目潰れしにくく油彩画のような仕上がりまで描き込めます。

代表的な商品

 

2-2.画用紙

もっとも身近な絵を描くための紙です。水彩絵具では適度なにじみが出ます。

多くの画材に対応できる万能性を持ち、イラストレーションや鉛筆デッサンにもぴったりです。

代表的な商品

サンフラワー

 

2-3.パステル紙

適度な強度とある程度の凹凸を併せ持つ波打ちの少ない紙です。

優れた描き味と鮮明な発色が特徴でパステルやチョークに最適です。

代表的な商品

 

2-4.ケント紙

緻密で硬さがある紙です。

製図ペンや烏口などの墨入れ、鉛筆の発色も良く、消しゴムの削りに強い紙でもあります。

製図、版下、建築パース、デザイン用途やペン画にも最適です。

代表的な商品

KMKケント紙

 

2-5.版画用紙

各種版画に使用出来ます。特に銅版画に優れ、微細な線も克明に描写するよう設計されているのが特徴です。

水彩画、日本画、墨画、水彩色鉛筆用としても定評があります。

代表的な商品

ニューブレダン紙

 

3.紙の流れ目と紙の肌目を見極めろ!

洋紙は機械で抄かれるため、繊維の方向により「目」ができるのが特徴です。

紙の「目」とは、紙を構成する繊維の向きを指し「流れ」ともいいます。

「肌目」とは、紙の表面の凹凸具合をおおまかに知るための尺度です。

俗に言う細目・中目・荒目で表します。

 

3-1.紙の流れ目とは?

紙の製造工程では、紙を抄く機械によって一定の方向に原料のパルプを流すため、

自然と進行方向へ繊維が揃いやすくなる。この繊維の流れを「紙の流れ目」といい、

紙の長手と同じ方向に繊維が流れる紙を「タテ目(T 目)」

紙の短手と同じ方向に繊維が流れる紙を「ヨコ目 (Y 目)」といいます。

 

縦と横に、それぞれ折り曲げてみてください。素直に折り曲げられる向きと、

抵抗のある向きがあるはずです。

素直に折り曲げられる方向が紙の目の方向です。

また、水に浮かしてみると紙の目と平行にカールするため見分けることができます。

 

参考:「紙ラボ・紙の目と裏表」の見分け方

 

3-2.紙の肌目とは?

紙目は基本的に荒目(ラフ)・中目(コールドプレス)・細目(ホットプレス)

で表示されます。

ただし、この尺度は相対的な尺度なので、同じ荒目でもメーカーで紙目の粗さの度合いは多少変わってきます。

このため、紙目の粗さについては、あくまでおおよその基準として考えた方が良いでしょう。

①荒目(ラフ)

紙の表面の凹凸が最もはっきりと分かるものが荒目です。

紙の凹凸を生かした表現がしやすく、絵を描いた後も、

光の照射角度で絵の雰囲気が驚くほど変わってくるのも特長の一つです。

荒目の水彩紙は、絵の具がたっぷりと乗るので発色が良くなり、ダイナミックな表現がしやすくなります。

また、にじみの技法では温かみのある表現がしやすくなるという特長もありますよ。

②中目(コールドプレス)

水彩紙の中で最も扱いやすい紙目で、初心者にも使いやすくなっています。

発色も絵の具の乗りも予想通りに進むことが多いので、水彩絵の具の特長を知るための練習用としても最適です。

特に透明水彩の場合は、紙目によって仕上がりが大きく異なってくるので、

まず紙と絵の具の特長をとらえるために使用する用紙としても役立ちます。

③細目(ソフトプレス)

紙の表面がきめ細やかなので、肖像画や意匠画、また製図などを描く場合にも適した紙目です。

凹凸を生かした表現よりも、スムーズな仕上がりを求める人に支持される紙目で、イラストレーターなどにも人気です。

不透明水彩で滑らかな絵を描きたい場合にもぴったりの水彩紙と言えます。

④極細目(ホットプレス)

水の量を控えめにした「ボタニカルアート」など細密画でも広く愛用されている。

極細目の表面は平滑で、水を多用した着彩では、絵具の落ち着きが定まりにくいため、

一般的には筆に含まれる水の量を控えめにした方が安全である。

 

4.紙のサイズを覚えよう!

水彩紙に限らず、紙にサイズがあることは、皆さん知ってますよね!

水彩紙など「絵を描く」ための紙に関しては、サイズも重要なポイントです。

特に水彩紙は、絵を描く前に「水張り」という作業をするので特に注目してくださいね!

水彩紙を選ぶ際には、描きたい絵のサイズぴったりの用紙というより、

少し大きめの用紙サイズ(耳付きサイズ)を選ぶと安心です。

 

4-1.紙の寸法

紙のサイズや縦横比は構図の決定に大きく関わってきます。

①A列規格寸法(JIS規格)及び面取<Aサイズ>

A列は、世界共通の国際規格サイズです。どこまで半分にしてもタテとヨコが同じ比率の長方形になります。

A4は大学ノートやPCプリンタ等によく使われるサイズです。

②B列規格寸法(JIS規格)及び面取<Bサイズ>

B列は、日本独自の規格サイズで江戸時代にできた「美濃紙」の寸法がもとになっています。

B列も同じ比率の長方形になります。B5は大学ノー ト等によく使用されるサイズです。

③キャンバス寸法の比率と特徴<S/F/P/M>

S・F・P・Mはそれぞれ長辺の長さは同じで短辺との比率を変えたキャンバス用のサイズです。

キャンバスサイズではFサイズが主流でスケッチブックにも多く採用されています。

他にも正方形のものや横長サイズのものもあります。モチーフによって上手く使い分けましょう。

 

4-2.一般的な用紙のサイズ

一般的によく使用される画用紙のサイズというのは次の通りです。

  • 全紙サイズ……788mm×1091mm
  • 四つ切……392mm×542mm
  • 八つ切り……392mm×271mm

また、水彩紙は「F」という紙サイズの種類が表記されることがあります。

このFのサイズは、水張りをする木枠のサイズとなり、よく使用されるサイズは次の通りです。

  • F0号……180mm×140mm
  • FSM…… 227mm×158mm
  • F3号……273mm×220mm
  • F4号……333mm×242mm
  • F6号……410mm×318mm
  • F8号……455mm×380mm
  • F10号… 530mm×455mm

 

4-3.やや特殊なサイズの水彩紙

上で紹介した一般的な紙のサイズとほぼ同じですが、

メーカーによっては全紙のサイズが異なる場合があります。

水彩紙で人気のメーカーで、全紙サイズが一般とは異なるものの例は次の通りです。

  • ワトソン……788mm×1091mm
  • マーメイド…803㎜×1167㎜
  • クラシコ5 …700㎜×1000㎜

他に、フランスのアルシュのように全紙サイズではなく、中判サイズからの展開のものもあります。

覚えておくと何かと便利ですよ!

・アルシュ……560mm×760mm

 

5.スケッチブックの選び方

忘れがちになるけれども、水彩紙選びのとても大切なポイントの一つに「用紙の綴じ方」があります。

初めて水彩紙を購入する人は、見慣れた形状ということでスケッチブックのようなタイプを購入しがちですが、

用途や技法によっては、四方天糊(ブロックタイプ)がお勧めです。

水彩紙を購入する時は、紙の綴じ方にもしっかり注意してくださいね!

 

5-1.リング綴じ(リングタイプ)

スケッチブックとしては定番のタイプですが色々タイプがあります。

描いた絵をそのまま綴じておけるので、屋外スケッチや旅行先での使用などに大変便利です。

200g以下の薄めの水彩紙や画用紙で主に採用しています。

その理由はあまり厚い紙ですとリングで綴じるのが大変だからです。

~リングの種類~

リングの種類は2種類あります。

①スパイラル(SPリング)

定番タイプでスパイラル状のリングです。太くて径の大きいものは主に水彩紙ブックに

小さいものは画用紙やクロッキーブックに採用しています。

②ツインリング(Wリング)

リングの先端が絡まりにくく、ページを裏へ送っても位置がずれないのが特徴です。

主に画用紙のスケッチブックに採用しています。

~綴じる方向の種類~

言わずと知れたことですが長手と短手で言い方が違います。

①本型

長手方向を綴じたタイプです。本棚に立てて置いても収まりやすくへたりません。

②蝶型

短手方向を綴じたタイプです。小サイズでもリングを気にせず描画面をより広くとることが出来ます。

5-2.背付き表紙・天糊 (本綴じタイプ)

1枚毎に剥がして使うか、描き終えてから剥がします。

1枚1枚を剥がしやすいのが特徴です。

丈夫なくるみ表紙でカバーされており、カルトンのように作品を挟んで持ち運べます。

5-3.四方天糊(ブロックタイプ)

1枚毎に剥がして使うか、描き終えてから剥がします。

4辺とも糊でとめてあります。

開口部にペーパーナイフなどを差し込み丁寧に剥がして下さい。

波打ちの起こりにくい300gの水彩紙で主に採用しています。

5-4.天糊クロス巻き(パッドタイプ)

1枚毎に剥がして使うか、描き終えてから剥がします。

1辺のみ糊でとめてあります。1枚1枚を剥がしやすいのが特徴です。

ケント紙やトレーシングペーパーなどのデザイン用途で主に採用しています。

 

6.紙のよくある質問コーナー

ここではよく聞かれる質問ベスト5について質疑応答しときます。

 

6-1.紙はいつからあるの?だれがつくったの?

現在使われている紙の起源は、西暦100~105年頃後

漢の和帝時代(中国)の蔡倫(さいりん)という人がつくったと言われています。

ボロ布や麻などの原料を臼で砕き水で薄めて網で漉き上げる製法 を用いたと考えられています。

6-2.紙には表と裏があるけど、どうやって見分けるの?

紙には表と裏があります。水彩紙、画用紙は表面の方がざらついており、ケント紙は表面の方がつるっとしています。

一般的に高級洋紙などには紙の端に透かし(ウォーターマーク)が入っています。

マークが正常に見える方が表面になります。

6-3. 紙が白いのはなぜ?

白くする方法として、脱色、染色、塗ったりする方法があります。

昔は、塩素ガスをつかった塩素系漂白であったが、現在は酸素系漂白をしたり、

水に晒して白くしたりと用途に応じて変えています。

6-4.紙のサイジングってなに?

インクや絵具などのにじみ止めのことをいいます。インクや絵具が裏面に通らないよう、

紙の表面に留まるようにする薬品(サイズ剤)のことです。

またサイジング処理(サイズ剤)が強いと、はじきが強い紙になります。

6-5.紙が黄ばんだり、カビが生えてしまうのはなぜ?

紙の原料に含まれているリグニンという物質が日光(紫外線)にあたり、

化学変化を起こして劣化してしまうのが原因です。

色が変わらないようにするにはなるべく日光の当たらない、暗室に置きましょう。

相対湿度が 70%以上になるとカビなどの雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

カビが発生しないようにするには、じめじめした湿気の多いに置かず、

出来るだけ年間を通じて室温が一定のところに平置きにして保管しましょう。

ミューズの「作品保存箱」をオススメします。

「作品保存箱」は、中性段ボール紙(アーカイバルボード)を使用しており、

外気や作品から発生する酸性物質を中和して酸性劣化から護ります。

さらに調湿紙が施してあり、温度変化を暖和します。

 

7.ミューズ式失敗しないパネル張り

水張りは、水彩画を描く前にしておきたい作業の一つです。

学校・予備校・お教室で必ず習う作業と考えていいと思います。

水彩画は水を多く使うため、水張りをしていない紙に絵を描くと、

作品を描く間に紙が波打ったり、たるんだりと大変です。

こうした紙の変化を防ぐため、木枠やベニヤなどに水を使って紙を張り付ける作業の事を「パネル張り」

または、「水張り」と言います。

ここでは画材業界NO.1の専門洋紙問屋ミューズさんの「秘伝のパネル張り」についてのリンク

を付けときますのでご参考にしてくださいね!

画像よりも動画の方がわかりやすい方にもお勧めの動画リンク張っときます。

参考:東京武蔵野美術学院 制作準備基礎編「水張りのやり方」

8.これを選べば間違いないスケッチブック!

何度も言いますが「紙」の選定は本当に難しく少しの厚み、

ちょっとした材質の違い、表面の凹凸の具合等で、

作品の表現や雰囲気をガラッと変えるだけの要素を

最も含んでいる道具です。

そこで最近人気のある水彩紙ブックを中心に

「これを選べば間違えないお勧めスケッチブック6選」を発表したいと思います。

 

8-1.ファブリアーノ社エキストラホワイト

イタリア製水彩紙の代名詞とも言える最高級水彩紙!

750年もの歴史を誇るファブリアーノ。

中でもファブリアーノ社の「エキストラホワイト」は、保水性が抜群で色にじみのない、大変すばらしい発色です。

白色度が高いため、紙の色を生かしたコントラストも思いのままに表現できます。

特に荒目の用紙は少ない絵の具でのドライブラシ表現にも優れているため、

ダイナミックで印象的な作品を描きたい方にお勧めの逸品です。

 

8-2.ランプライト

言わずと知れた国産水彩紙の最高級品。

市販されている水彩紙で歴史あるものの多くは、海外で抄造されていますがそんな海外勢の強い水彩紙にあって、

国産の最高級品として人気を誇っているのが、「ランプライト」です。

紙の色は暖色系の白で、水彩絵の具の豊かな彩色性を実現できると利用者からの評価が高くなっています。

発色も良く、ぼかし・にじみ・ふき取りと言った、水彩画によく使われる色々な画法にしっかり耐えることができます。

絵の具が定着するまでの時間が一般的なものより遅めに設計されているので、

定着後の小筆などでの色抜き(リフティング)によるマスキング効果も実現できるのは大きなストロングポイントです。

保水性も高いので、ぼかしやにじみと言った技法を、時間に余裕をもって調整したい方にお勧めの商品です。

8-3.ホワイトワトソン

「本格的な水彩紙をお手頃価格で!」がキャッチコピーか分かりませんが

作品作りはもちろん練習用としても最適なことは間違えないです。

初心者からベテランにまでファンの多いミューズの水彩紙、「ワトソン」。

このワトソン紙が新しくなって発売されたのが、こちらの白色度の高い水彩紙です。

水彩画を描くにあたり、白色というのは明度差を出すために重要な役割をもつ色です。

水彩画では、白色は紙の色を生かすのが一般的ですが、ホワイトワトソンは水彩画に最適な明度差が出せると人気です。

しかもホワイトワトソンの白色は、添加物を加えてできた白ではないので絵の具の発色に影響せず、

美しいコントラストを描くことができます。

また、表面も大変強いため、消しゴムを使用しても大丈夫。

価格もお手頃なので、水彩画の練習を始めた人におすすめの水彩紙と言えるでしょう。

マスキング耐性も強いので、デザイン画などにも問題なく使えます。

パステルでも素材のコットンの弾力で紙の目がつぶれにくく、

油彩画のような仕上がりになるまで描き込むことができます。

8-4.タッチII

コストパフォーマンスNO.1のスケッチブック!

タッチII(特厚口)を本型のスパイラル綴じにしました。

水彩画の入門用として、また水彩紙のレパートリーを広げたい方に最適です。

水彩絵具、水彩色鉛筆、鉛筆、チャコールなど色材を選ばず、その描きやすさに定評があります。

定着が良く、水彩絵具の広がりを抑えた紙質のため、

重ね塗りを利用した淡彩やガッシュによるメリハリの効いた彩色に最適です。

繊維密度のある紙質のため、水は表面に溜まりやすく控えめが望ましいです。

引き締まったやや硬質な紙質で、鉛筆描画において紙面から伝わる反発力が、

濃淡表現や線描などデッサン描写を助けます。

「素直なタッチで描きやすい」という特徴そのままに、

一般的な画用紙では物足りなくなった方にお勧めできる水彩紙です。

8-5.ニューブレダンブック

きめの細かい紙面は、繊細な着彩表現が可能です!

ニューブレダンを本型のスパイラル綴じにしました。

各種版画に使用出来ますが、特に銅版画に優れております。

微細な線も克明に描写するよう設計されており、海外の版画家をも納得させる紙質です。

また版画だけでなく、水彩画や日本画、墨画、水彩色鉛筆用としても定評があり、きめの細かい紙面は、繊細な着彩表現が可能です。

高級水彩紙に見る「にじみ」と「ぼかし」が容易にできる紙質で、グラデーション表現もきれいです。

絶妙なサイジング処理(にじみ止め)から生まれる着彩は、画用紙のように描け、「素直な表現」ができます。

 

8-6.ボタニカルブック(クラシコ5)

色鮮やかで繊細な植物画を描くのに最適!

色鮮やかで繊細な植物画を描くのに最適な、白色度が高く平滑な紙質です。

透明水彩はもちろん、色鉛筆や水彩色鉛筆での彩色にも適します。

クラシコ5はコットン50%配合の、ミドルグレード水彩紙です。

コットンの性質により高級水彩紙に求められる水彩適性、筆記特性を有しています。

白色度が高く絵具の発色に優れています。

 

9.まとめ

いかがだったでしょうか?

最後に洋紙の「色」について説明します。

紙の色は水彩紙にとって重要ポイントであります。

コットンや木材など、基本的に天然原料から作られている水彩紙は、基本的に白色度の高い、真っ白なものは少ないと言えるでしょう。

「ホワイト」と表現されていても、ややベージュがかっていたり、オフホワイトに近いもが大半です。

そのため、光の表現などに白の絵の具を使用せず、紙の白色を利用することも多い透明水彩で絵を描く場合は、

より白みの強い水彩紙を選んぶ事が重要です。

また、同じナチュラルホワイトという表記でも、メーカーによってその白さの質・度合いなどは異なります。

洋紙の色が特に気になるようなら、できれば実際に見比べて購入した方が失敗は少なくなりますよ。

その為には実際商品が並んでいる画材屋さんに行きましょう!

そして紙の材質・製法・厚みなどを見比べて、あなたの画法にぴったりの水彩紙を見つけてください!

思いのままに、素敵な作品を仕上げていってください!

最後にこの記事がみなさまのお助け指標になっておりますように!

 

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