日本画彩色編 総合画材問屋が説明する画材とは?

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日本画は、千数百年以来続いている絵画様式が基本となっており、その画材も伝統的な素材です。

一般には紙や絹に、墨、岩絵具、水干、胡粉、染料……などの天然絵具を用い、

膠(にかわ)を接着材として描く技法が用いられています。

また、金などの金属材料(金箔など)も取り入れるなど・・・

お任せ下さい!

日本画用材料は決して扱いやすいものではなく、また、その技法を習得するのは簡単ではありません。

記事を書いていても色々紹介したいので

前編「日本画彩色編」

後編「和紙・箔・その他編」

に分けて解説していきます。

日本画材料は、画材とじっくり向き合うことを楽しむことができれば、

非常に日本人の気質にあった良い画材です。

この記事が皆様のお助け指標になっていれば幸いです。

 

 

1.角顔彩とは?

もっともポピュラーで初心者の方が始めるにはお勧めの画材が「角顔彩」です。

顔彩とは、水干絵具に使われる高品質な顔料と接着成分であるメディウムを

練り合わせて角皿に入れて乾燥させたものを「顔彩」と言います。

使い方としては、水を含ませた筆で表面をなぞると顔料が溶け出してくるので、

それをパレットなど別皿に移して濃度の調節や混色をする・・・というものなので、

基本は水彩絵具と同じです。

・代表的な商品

 

吉祥角顔彩

従来の日本画のみならず、絵手紙や年賀状、墨彩画、水彩画、
イラストレーションなどのあらゆる用途に適した絵具です。
手軽になった日本画の世界をいろいろな方法で表現することが出来ます。

 

上羽角顔彩

日本画絵具顔料には定着液(ニカワ)と天然高級澱粉質を加え角型容器に入れたものです。
色調は透明型淡彩色で俳画、南画、日本画調、繊維画他に使用されています。

 

 

2.鉄鉢

鉄鉢は顔彩の大容量タイプです。経済的なことはもちろん、陶器製の丸皿に充填してあるため容器の安定性が高く、

絵皿を並べて描く日本画独特の描き方に近いものとなります。

・代表的な商品

吉祥鉄鉢

陶器製の丸皿に充填してあるため容器の安定性が高く
丸皿に至っても良品を選定してあるので、使用後も絵皿として再利用することができます。

上羽鉄鉢

上羽さん鉄鉢は、2種類あります。

  • 白い箱が「並製」
  • 藤色の箱が「特製」

 

 

3.棒絵具

粉末の絵具を練り固め棒状にしたものです。

皿に水を少量入れ墨をするように溶きおろして使います。

これは鉄鉢絵具の始まりとも言われており、古くは浮世絵にもつかわれていました。

・代表的な商品

上羽棒絵具

丁寧に擦っていただくと、粒子が細かく滑らかになり美しく仕上がります。

 

 

4.水干絵具

天然の土、または胡粉や白土に染料を染め付けた微粒子の日本画絵具です。

伸びがよく、艶のないマットな質感が特徴です。

市販されている状態では板状のかたまりになっているものが多く、溶く前にすりつぶします。

絵具そのものに接着性はないので膠液を加えることにより支持体(画面)に接着します。

通称「泥絵具(どろえのぐ)」ともいいます。

・代表的な商品

吉祥水干絵具

従来の深みのある日本画の色彩に加えて、高品質な顔料を精製・調色した
鮮やかな色彩もラインナップしているため、時代の多様化に合わせた創作に対応し、
その鮮やかさは作品に輝きをあたえます。

 

上羽水干絵具

岩絵具にくらべて定着しやすく扱いやすい絵具です。
古くは泥絵具と呼ばれておりました。高品質な顔料を用いることで、
多彩な色を表現できるようになりました。
古来からの製法を守って作り続けています。

 

 

5.チューブ絵具

チューブ絵具の最大の特徴は、従来の水干絵具のように乳鉢で溶きおろし膠と混ぜ合わせる必要がありません。

水干絵具の持ち味をそのままに、接着成分であるメディウムを練りこんであるため、

チューブからパレットに絵具を出して、すぐに日本画を描くことが出来るのが特徴です。

・代表的な商品

吉祥チューブ絵具

吉祥チューブ絵具は初心者から専門家までどなたでも
扱いやすい粘度に調節してあるので、
簡単に、美しい日本画の世界を表現できます。
塗り心地が良いことはもちろん、安全性の高い原料を使用することで
環境面にも配慮した優しい絵具です。

 

丹羽新日本画絵具

日本画練絵具は日本画本来の技法である透明・不透明両用に使用できます。
色調はあざやかで、日本画に最適の高級顔料(退色しにくい)を使用しています。
粒子は微細、均一で定着剤を最も描きやすいように調整しています。

 

 

6.岩絵具

日本画と言えば岩絵具と言っていいほど代表的な色彩絵具です。

天然の鉱物を原料として、東洋画だけでなく現在の日本画においても伝統的な色材として重んじられ、

粒子と膠がうまく融合しあい粒子構造の特徴によるそれ特有の美しい色調を見せます。

現在では希少になり、代わって人造絵具が開発され、それと区別するために、

岩絵具を天然岩絵具とも呼ぶようになりました。

よって、岩絵具は天然岩絵具、新岩絵具、合成岩絵具を総称として呼ぶこともあります。

・代表的な商品

ナカガワ岩絵の具(鳳凰)

岩絵の具の普及と日本画の発展を願って、小瓶詰めにして販売対象も
日本画材料専門店だけでなく有力絵画材料店で販売し、
なるべく多くの方にお求めやすいようにいたしました。
この全国展開に合わせてブランドの確立を図り、
宇治平等院にちなんで「鳳凰」と命名しました。

 

 

 

7.胡粉とは?(水飛胡粉)

水干胡粉は、日本画の重要な白い絵具として、あるいは盛り上げや下塗りに使ったり、

混色させて淡い色をつくるなど広く使用できます。

原料はホタテ貝で、主成分は炭酸カルシウム。胡粉の種類には下地用や仕上げ用として、

最上級のものから粗製的な物まであり、制作に応じて使い分けることができます。

・代表的な商品

上羽水飛胡粉(白狐印)

水飛製法には古来、美術工芸に名高い
京都の良水を使用し、機械ではなく、
卓越した職人の長年の「勘と五感」を
働かせた手仕事で細心の注意を払って
極上の粒子均一の絵具を製造しております。
プロの画家の方々にも見た目には変わらなくても
“筆さばきがちがう”
と定評があります。

方解末

方解石を砕いて作るもので粒子の
細かい胡粉に代わる、
岩絵具の白としても使われています。

水晶末

水晶石を粉砕したものです。
透明調の白色系で光沢があり
方解末よりも純白に近いものです。

盛り上げ胡粉(花胡粉)

軽石を砕いて精製したもので
文字通り画面を盛り上げて
下地を作ったり、色として使うこともあります。

チューブ胡粉

チューブ入り胡粉は初心者から専門家までどなたにも扱いやすい日本画絵具です。

 

 

8.膠・ドーサ

膠は、主に動物の皮や骨などに含まれるコラーゲンを加工して作られ、

もっとも長い歴史を持つ接着剤として、時代や地域を問わず、

幅広く使われてきました。

日本画絵具のなかには、水干絵具や岩絵具のように、

それ自体では定着力を持たないものもありますので、

基底剤に絵具を定着させるものが不可欠になります。

日本画ではこの定着剤として膠が使われ、非常に重要な役割を担っています。

またドーサ液は、膠を溶かした液に明礬を加えたものです。

紙の滲み止めをはじめ、多種多様な用途に用いられるドーサは、

日本画には欠かせない画材の一つです。

・代表的な商品

三千本膠 飛鳥

動物由来の棒状の定着剤
柔軟性に優れ、日本画には欠かせない画材の一つです。

膠液

吉祥独自製法の液体状の定着剤
膠を溶かす手間がいらず、すぐにお使い頂けるため、
非常に便利です。

粒膠

動物由来の棒状の定着剤
粒状の膠なので扱いやすく、
すばやく溶かすことが可能です。

ドーサ液

吉祥膠液に明礬を加えた、にじみ止め液
ボトルから出してすぐに使えるため、非常に便利です。

 

明礬(みょうばん)

膠と混ぜてドーサ液を作るときなどに用いる粒状明礬

 

瓶入鹿膠(妻屋膠研究所)

腐敗に強く、透明度・接着力ともに優れています。
又、乾いても一定の柔軟さを保つ為、折れたり
剥がれたりしません。

 

乾燥鹿膠100g(妻屋膠研究所)

乾燥鹿膠は腐敗に強く透明度、接着力ともに優れています。
また、乾いても一定の柔軟さを保つため、
折れたり剥がれたりしません。
盛り上げと画面にみずみずしい潤沢を発揮する妙品です。

 

軟靱鹿膠100g(妻屋膠研究所)

軟靱鹿膠は通常の鹿膠に比べ柔らかく潤いのある仕上がりになります。
ヒビ割れもしにくく、冬場の大作のヒビ割れ防止に最適です。
盛り上げと画面にみずみずしい潤沢を発揮する妙品です。

 

絵膠(秀華画材研究所)

水かお湯で2~3倍に薄めてお使い下さい。
季節により膠が固まりますが、ビンのまま
お湯につけて溶かしてからお使い下さい。

 

 

9.まとめ

いかがだったでしょうか?

「日本画」と聞くと敷居が高いイメージがしますが

この記事を読んでそのイメージがやわらげれば幸いです。

惑星(石)たちが衝突し長い年月をかけてゆっくりと地球が誕生し

その後、人類が生まれ、人間は地球上に綺麗な色の天然岩や石があることを発見しました。

そして大胆にもその岩を細かく砕いて、絵具代わりにして使い始め

身体や顔に塗って、お祭りをしたり、洞窟の中に絵を描いたりして、

生命の感動と人間の奇跡を表現し始めました。

これが日本画で使われる、「岩絵具」の始まりだと思います。

その奇跡の道具で描かれた「日本画」は素敵だと思いませんか?

最後に「筆選おすすめ筆」と「吉祥チャンネル」を紹介します。

この記事が皆様のお助け指標になっていますように!

9-1「筆選おすすめ筆⑩選」

 

特選 東紅(削用筆)-線描き

上質な羊毛材、芯にはイタチ 毛を使用して、穂先の良く 効く線描筆に仕立てられてい ます。本来は日本画用ですが、 デザイン分野でも多用されて います。

 

特選 蒼明(即妙筆)-線描き

羊毛、白玉毛(白猫の毛)を主材とした蒼明筆は、東紅筆等と同じ様な用途に 使われますが、材質の違いから軽妙な味付けがされています。墨絵、岩絵具等 の線描きに特に適しています。

 

狼狸面相(穂が短い)

日本産イタチ毛を主材に造られ ています。一般的な面相筆と して、最も広く愛用され学校 教材として、近年特に注目さ れています。

 

白狸面相(穂が長い)

日本産の高級タヌキ材から、 白タヌキのみを選別した特製 品の面相筆です。タヌキ材の ものとしては理想に近い製品 と言えるでしょう。

 

佳品 名成(付立筆)

特に材料を吟味した、黒軸の佳品名成です。安定して穂先が良く効き、タッチの 変化が出し易い付立筆です。主材は特選羊毛、特選天尾、鹿毛の混毛です。

 

玉蘭(付立筆)

羊毛、天尾、タヌキ毛の混毛で造られています。穂先は少々軟らかめで、墨、絵具 の含みも大きく、付立筆としての没骨表現に幅広く使用できます。

 

特製 彩色(彩色用)

特選羊毛、鹿毛を主材とした 専門家向けの本格的な彩色筆 です。墨、絵具の含みがよく、 デザイン、パース、日本画 向けと広範囲に使える便利な 筆です。

 

TBP(平筆)

高級羊毛材を使用した平筆で絵具、墨の含み
おり共にすばらしい最高級平筆で、日本画用として も多く愛用されています。

 

特選 隈取

選別された羊毛、馬毛、鹿毛 の混毛からなる、上級者向け 隈取筆です。墨絵、パース等 ボカシ筆として、近年増々 需要が増大しています。

 

特製 連筆

筆を数本列ねた形をしている特製連筆は、吟味した 羊毛に、馬の尾脇毛を混毛して、コシの調子と含み の具合に重点をおいて造られています。 絵具、墨等の含みは大変良く、柔らかみのある表現 が出来ます。

 

9-1「吉祥チャンネル」

KISSHO CHANNEL 株式会社吉祥 日本画絵具

 

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